血圧 降圧剤
血圧を下げるには、降圧剤を用いる方法があります。
「降圧剤」と呼ばれる血圧を下げるお薬です。
血圧を下げる降圧剤を飲むことには、他の下げる薬同様、一長一短があります。
「絶対に、血圧降圧剤の世話にならずに、食事療法(食べ物)や運動療法などの自然療法で血圧を下げるんだ!」という人もいるでしょうし、「血圧を下げて、脳卒中や心臓病のリスクを減らして平和な気持ちで過ごすために、血圧を下げる降圧剤を飲んでも良いと思う」という人もいらっしゃるでしょう。
要は、自分の考え方次第です。
さて、それでは、血圧を下げる降圧剤にはどのような降圧剤があるでしょうか?
■利尿降圧剤
読んで字の如く、尿の排泄を促す降圧剤です。
比較的シンプルなお降圧剤なので、血圧の降圧剤として最初に用いられることが多いようです。
血液はご存知の通り腎臓でろ過されます。血液中には血清とよばれる、水分のような成分が多く含まれています。ですから、この水分を多く排泄してやれば、血液の嵩(かさ)が減り、結果として血圧が下がることにつながります。
利尿降圧剤はこうしたメカニズムを利用している降圧剤です。
ですから、腎不全が理由で血圧が高い人に有効な降圧剤です。
■アドレナリン遮断降圧剤
「アドレナリン」という言葉は聞いたことがあるでしょう。
そうです。スポーツなどをプレイしている重要な場面で湧き出る、あの「アドレナリン」です。
試合の朝などはアドレナリンがみなぎったりします。興奮する作用があります。
当然、若い人や白人などがアドレナリンを出しやすいです。
こういう人たちに、アドレナリン遮断降圧剤を処方すると有効だといわれています。
成人病関連で血圧が高い人のための降圧剤ではないですね。
ちなみに、副作用の危険性は高齢者ほど高いといわれています。
■アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害降圧剤
この血圧のお降圧剤は、細動脈の一部を拡張させることにより、血圧を低下させる働きをします。
文字通り、アンジオテンシン変換酵素というものの生成を阻害してくれます。
「アンジオテンシン変換酵素」というものが分泌されると、細動脈が収縮するので、結果として血圧が高くなります。
だから、分泌を止めてやれば、細動脈も収縮せず、血圧も上昇しないだろう、というものです。
■アンジオテンシンII受容体拮抗降圧剤
この血圧の降圧剤は、文字通り、アンジオテンシンIIの作用をなくす働きをします。
厳密に言うと、「アンジオテンシンII」が細動脈を収縮させるので、その「アンジオテンシンII」を働かなくしてしまおうというものです。
一つ上で述べた、ACE阻害降圧剤は、アンジオテンシン"I"をアンジオテンシン"II"に変換する"酵素"を阻害してやろうというものです。
ですから、段階が1段階多いんですね。こちらの「アンジオテンシンII受容体拮抗降圧剤」の方が直接的で段階が少ないです。
そのため、副作用もより少ないと言われています。
その他に、
■カルシウム拮抗降圧剤
■血管拡張降圧剤
などがあります。
血圧を下げる降圧剤といっても、さまざまな降圧剤があります。
「なぜ血圧が高いのか?」は、人によって違いがありますから、その原因を突き止めてから適切な降圧剤を飲む必要があります。